葵
おいたちとその背景
「源平盛衰記」のみに名前が見られ、これまで詳しい出自を語られる事がなかったが、
「斎藤実盛娘説」「栗田氏娘説」などがある。
伝承の地
倶利伽羅合戦の地・小矢部市に「葵塚」があり、かつては「葵巴寺」もあったという。
「斎藤実盛娘説」も北陸に伝わるもの。
古典芸能に見る「葵」の謎
「斎藤実盛の娘が木曽義仲の妻の一人」という趣向は「浄瑠璃・加賀篠原合戦」にも見られているが、
葵という名前で登場しておらず、「寿姫」となっている。
それに対し、「源平布引滝」では、「義仲の母の名が葵」になっている。
ちなみに埼玉県内では義仲の母が「青江」という名で伝えられている。
参考文献→
関連事項
→古典芸能/歌舞伎・文楽「加賀篠原合戦」「源平布引滝」